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グラベルの祭典 NISEKO GRAVEL Ex LONGコース初出走&完走レポート【河合/マスター編】

今年もNISEKO GRAVELが開催されました。北海道はニセコ町となかなかアクセスが大変な土地でありながら回を追うごとに盛り上がりを見せ、参加者の満足度が高いことで知られるグラベルロード向けのイベントです。

当店からもスタッフ2名が参加してきており、そのうち弊社代表でありカフェのマスターでもある河合からレポートが届きましたのでこちらでご紹介いたします。なお、河合はエントリー時点でグラベル未経験、そもそもグラベルロードを所有しておらずイベント当日も借りた自転車で出走、おまけにコースは最難関のEx LONGコースという無茶な計画っぷり。果たして彼は完走することが、そして楽しむことが出来たのでしょうか。

出走レポート

ホテル出発は天気予報通り気温6℃でしたので、日中のスタイルにウィンターグローブ、レッグウォーマー、ウィンドブレーカーをプラスしてスタート。シューズカバーも持っていましたが着用していません。


宿から会場までは登りなのでのんびりと自転車に乗って、スタート30分前に会場に到着。会場の雰囲気はまったりしていてスタートゴールとなるアーチの前にはまだ誰もいません。スタート15分前頃から会場アナウンスがありアーチ前に人が集まります。

Photo/Nobuhiko Tanabe


スタート前に最後の服装チェック。半袖&ビブにジレの人、ロングスリーブ&ビブ、ロングスリーブ&ロングビブ、半袖&ビブにアームカバーレッグカバーの人等みんなバラバラの格好をしていました。さっきまで上着着ていた人が脱いでたりするしで悩んだ結果、日中確実に使わなくなってサドルバッグに入らないものは置いていく。と決めウィンドブレーカーを置いて行く事に。

Photo/Nobuhiko Tanabe

6:30START
日陰は寒いですが、日があたるとそこまで寒くない。この格好でバッチリと思ったのもつかの間、スタートしてからすぐの下りはオンロードという事もあってそれなりの速度がでて想像以上に体が冷える。失敗したかなぁと思っていましたがちょっとした登りで体温はすぐに回復。
いよいよここからが本当のスタート下り基調の4.6km×2区間のグラベルを続けて走ります。特に2本目の平均7%の下りは一気に目が覚めるような強烈な下りでした。
下りきった所で最初のエイドに到着。この頃には気温も10℃越えたかなという位でウィンターグローブを指切りグローブへ変更。
エイドを出発して6kmのグラベル区間と景色を楽しむオンロード区間を終え、ここでメカトラの方がいらっしゃったので足を止めている間に補給とレッグウォーマーを脱ぎます。この頃には気温も15℃位まで上がっており丁度いい気温になっていました。

Photo/Nobuhiko Tanabe
Photo/Nobuhiko Tanabe


ここからはエクストラロングのみのコース今回最長21kmのグラベル区間
「CANNONDALE GRAVEL」へ
緩やかな登りから始まり、斜度が10%超の荒れに荒れたアスファルトの上を走り登りきった先には平原の真ん中に目立つ黄色ソファーが!
SPECIAL AID STATIONと名付けられたフォトスポットをcannondaleが用意していました。コーラとあんぱんも置いてあり、それを頂きながら皆でワイワイ撮影したりしました。それ以外にも景色のいいポイントにコーステープが張られていたりと楽しみを倍増させる要素が組み込まれていました。

Photo/Nobuhiko Tanabe


第2エイドではホクホクのじゃがバターをいただき、休憩もそこそこに出発です。
次のグラベル区間は
「SPECIALIZED CREO HILLS」
ここはエクストラロング19km、ロング17kmと距離が変わる区間です。
登りも長く下りもタフな区間で疲れ初めている体には厳しく感じました。この区間最後の下りは斜度もキツく路面の石もサイズがバラバラで特に集中力が必要でした。

Photo/Nobuhiko Tanabe

自転車メーカーの名前を冠したグラベル区間は
"楽しむcannondale"と"ピリッとタフなSPECIALIZED"
と言った感じでメーカーのイメージにピッタリな感じがしました。
グラベル区間を抜け下りきった所で第3エイドに到着
ここでメロンが食べられると楽しみにしていたのですが到着した頃にはなくなってしまっていました…!

しかし、新米で作られたおにぎりはとても美味しく、添えられていた野菜も美味しかったので良しとしましょう。
エイドを出発すると川沿いの綺麗なグラベル区間、いい感じで走れる区間はすぐに終わりを迎えオンロードをゆるゆる登っていくとそのまま次のグラベル区間へ。ゆるくない登りを終えるとすぐに下ります。ここはグルっと回って元の場所に戻ってくる、距離は増えるけど進まない区間。そんなとこでもみんな楽しく走っているのがニセコグラベルのいい所。

Photo/Nobuhiko Tanabe

最後のエイドでは2種類のぶどうを頂き、メカニックがいらっしゃったので変速の調整してもらい出発。残りも20kmとなってくるともう終わってしまうのかと少し寂しい気持ちになってきます。
が、現実には遠くまで真っ直ぐに道が登っているのが見えているので寂しい気持ちもどこかへいき、淡々と登ります。
登りきり、気持ちよく下った先には最後のグラベル区間。
この区間はとても走りやすく、最後ということもあり今までよりしっかり踏んでいきます。
最後のグラベル区間も終了し後はゴールに向かうだけですが、残り2km最後の最後まで登ります。ここは本日ずっと一緒に走って下さったcannondale Japanの皆様とTRYCLEの田淵さんとみんなで登り無事ゴールのアーチをくぐり、受付で最終チェックを受けビールを受けとりニセコグラベル2023は終了です。

Photo/Nobuhiko Tanabe


お世話になったcannondale Japanの方達にお礼を言い、現地で知り合った方達とワイワイ感想を話して余韻に浸ります。

往路は飛行機輪行を初体験し、復路はLAVAGGIOさんの自転車の輸送&洗車のサービスを片道だけでしてもらえないかと相談した所、OKして下さったのでゴール後会場のすぐ近くで自転車を預けました。ドロドロの自転車を預けるだけで綺麗にして届けてくれる。なんていいサービスなんでしょう。
ニセコグラベルを一緒に走った最高の相棒を綺麗にしてもらった後はバイクチェックはぜひ当店で。
次も楽しく走る為には日々のメンテナンスは欠かせませんよ。

使用機材&ウェアなど

【機材】
車体:cannondale topstone carbon 3L
コンポ:SHIMANO GRX
ホイール:GROWTAC EQUAL 手組ホイール
ウェア:MAAP
Men's Evade Pro Base LS Jersey 2.0
Team Bib Evo
Alt_Road Thermal Vest
アイウェア:ALBA OPTICS DELTA
ソックス:FINGERSCLOSSED
シューズ:Udog Distanza

【携行品】
・補給食(必須)
エイドで出されているものだけでは少し足りないと感じました。普段補給少なめのマスターでもpaw bar2本、MANAbar1個、キットカット1個を別で食べてます。
・アームカバー、レッグカバー等(必要であれば)
グラベル走行中に草木にバシバシあたる場面があり、痛い。露出している部分を減らして予防したい所。もちろん体温調節にも。
・携帯工具、予備パーツ(必須)
自分自身で修理できる範囲の装備。慣れない作業を慣れない場所で行うのは走り出してからのリスクを増やす可能性大。悔しいですが走行不可としてリタイアする事も大事。

【機材インプレッション】
T・opstone carbon3Lは下位のアルミフレームに比べ、リアのキングピンによるヒンジ構造が路面からの衝撃を和らげてくれるので疲労感が少なく、重量的にも軽くなるので走行性能は格段に良くなっていると感じます。
使用したEQUALのホイールは超軽量という訳ではありませんが、軽く回転性能も十分だと感じました。
この2つの組み合わせであれば120kmのライドも十分に走り切れる仕上がりだと思います。ギミックや見た目のオシャレさではレフティやLAB71には敵いませんが、長くグラベルを楽しむ最初の1台には十分なスペックだと思います。

・ALBA OPTICS DELTA
なんと言ってもズレない!どんなに路面が荒れていても汗をかいてもズレない!素晴らしい!
調光レンズも眩しさはしっかり軽減してくれているのに、暗さを感じさせず視界が常に良好でした。
出番はありませんでしたが、汗が目に入るとコンタクトが外れてしまい、なくしたりして裸眼で走った事がある自分にとってはインナークリップをポケットに入れて走るスタイルは安心感がありいいと思います。

・MAAP
Alt_Roadのジレはが大活躍。最高気温は20℃を超えていましたが、木陰や下りの風は冷たく感じる1日では前面の防風性能と背面の風抜けの良さが目立ちました。
グラベル区間ではファスナーを外しなびかせて走っていると枝に引っ掛けてしまったので、開ける時はファスナーが胸の辺りにくるように上下のファスナー位置を調整していました。それで暑すぎる事もなく、くだりは下だけ閉めれば体幹を冷やさずにくだれる環境でした。

・UDOG DISTANSA
ロード用と同様にシューレースのおかげで締めつけの調整が細やかにでき心地よい締めつけ感とカーボンソールは強く踏み込んでもしっかり力を伝えてくれている印象があり長距離のグラベルを走る上で負担になりそうな部分が見当りませんでした。

イベントを終えて

初体験のNISEKO GRAVELは本当に楽しいイベントでした。ロードバイクをはじめて10年が経ちますがまだスポーツバイクはこんなに新しい楽しみ方をくれるのか、と衝撃をうけたほどです。まだまだ経験が少なく、下りはかなり緊張しながらでしたが怪我なく終える事ができホッとした気持ちがある一方、グラベルでも登りは楽しく荒れた激坂を登っている時はニヤニヤがとまりませんでした。

またイベント関係者の皆様は温かく、参加者同士の交流も活発でこの空気感はロードイベントでは体験したことのないものです。まだ終わったばかりですが、すでに次も参加したいと強く思っています。来年はぜひみなさんと一緒に参加したいです。

コーヒー休憩がてらEx LONGを完走したマスターの思い出話をぜひ聞きに来てください。

というわけでグラベル初心者であるマスターも無事完走し、とても楽しい思い出になったようです。帰って早々に来年の話をしていたので今後もBackyardでは定番のイベントになりそうです。

次回はタテグも参加するつもりですし、お客様とも一緒に参加したいと思って色々と企画を練り始めています。自転車の運搬や現地での移動など不安に思われるであろう部分を私たち店側で解消できる方法を検討しておりますのでぜひご期待ください。

なお最後に今回使わせて頂いた写真の多くはCANNNODALE JAPANとカメラマン務められていた田辺 信彦さんからお借りしています。本当にありがとうございました。

NBさんの素敵な写真はぜひINSTAGRAMでチェックしてください → Nobuhiko Tanabe aka nb

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