4月下旬、渋峠(志賀草津高原ルート)は冬季閉鎖が解除され通行可能になります。開通直後には絶景を一目見に全国からバイク乗りやサイクリストが集まってきて雪の回廊の写真でSNSがにぎわうのが通例となっています。
かくいう私(タテグ)も毎年のように渋峠を訪れている1人ですが、あいにく今年の開通日は雨予報。前後の予報もいまいち、ということで1度は諦めかけていたのですが…
突然の信州ツーリングへ
久々にとれた連休の初日、朝4時に目が覚めて天気を予報見てみると長野~群馬方面の天気が好転しているではないですか。あわてて電車の時間を確認すると6時の新幹線に乗れば最速で10時に軽井沢までたどり着けるということがわかりました。迷わずサドルバッグに着替えなど最低限のものを詰め込んで家を飛び出します。
かくして午前10時に軽井沢着。特大荷物スペース付の席を選べば座れない心配もないのでとても快適です。当日の宿は新幹線の中で確保しました。
今回は突発過ぎてサイコンやナビ機器を何も用意してこなかったので軽井沢から適当に北上して草津の町を目指します。
軽井沢の町を抜けるころにマホガニーの木製バイクやボートで有名なSANO MAGICの工房が見られます
浅間山を横目に146号をひたすら北へ。大阪では見ることのない規模の山と空の高さに気持ちが上がります。
春の渋峠は素晴らしい
本題から外れるので道中は省略して、13時まえには滋賀草津道路天狗山ゲートへ到着。
このゲートを見るといつも、長らく通れなくなっていた頃を思い出します。2017~2020年の4年間は白根山の火山活動が活発で自転車では頂上まで行くことが出来ず、もしかしたら渋峠に登れる日はもう来ないかもしれない…と気をもんでいたものです。以降、行きたい場所には行けるうちに行っておこうと足繫く通っています。
ゲートを越えて走り始めればすぐに絶景が広がります。初対面のサイクリスト同士が当たり前のように「こんにちは」「がんばって!」「気持ちいいですね」なんて気軽に声を掛け合える穏やかな空気がながれているのも定番のツーリングスポットならでは。
森林限界で視界の開けた道ばかりなので少し登って振り返れば大きなカーブが見渡せます。残雪の中に続くカーブはまるで異国の風景の中にいるようです。
この日は天気がよく空も澄んでいたのでとおく北アルプスの山々を見渡すことが出来ました
最後の峠である山田峠。ここを登り切れば2,172mの国道最高地点にたどり着きます
峠の途中には有名な雪の回廊も。今年は暖冬で雪が少なかったですが、それでも高さ4mの雪壁は圧巻です。
たどり着いたからには1枚写真に収めておきたい"日本国道最高地点"の石碑です。大勢の人が記念撮影待ちをされていたのでさっと雑に1枚撮って退散
この後はそのまま長野側へおりて宿泊を挟みながらのんびり戸隠~白沢洞門~白馬~松本のルートで帰りました。
参考にルートを残しておきます。サイコンを持って行っていなかったので細かいところは適当に補完して見てください。
https://ridewithgps.com/routes/46423203
この時期の長野(一部群馬)はやはり特別で、自転車に乗ったなら1度は訪れる価値があると思います。基本的には走りやすい道ばかりですし、タイムアタックに行くのでもなければ勝尾寺や妙見山を登ったことがある方ならそれほど構えずとも大丈夫のはずです。
乗鞍ツアー企画中
ご紹介した渋峠ではないですが、7月の1週目か2週目に希望者を募って開通直後の乗鞍岳のエコーライン(長野側)へ行くツアーを計画しております。私たちで大きめの車をレンタカーで何台か用意しますのでみんなで乗り合わせていきましょう。人数で費用を割りますので金額はかなり抑えられると思います。ご興味をお持ち頂けましたらまずはスタッフまでお気軽にお声がけください。最高のシーズンを一緒に楽しみましょう!